読書

既存の速読法に囚われると一生新しい知識は入ってこない話。

この世の中には様々な速読法があります。

上下に目を早く動かして読んでいく速読、自分の重要だと思っているところだけ意識して読む速読、ページを写真のように一瞬で捉えながら読む速読。

一見どれも効率的に早く読める速読ではあるのですが、読み終わった後に知識として定着するのでしょうか。

どれだけ早く読んでも記憶として残らなければ、その読書はまったく意味がないものになります。

ということで、今回は正しい速読法についてのお話です。

 

速読法についてはいかのリンクで解説しています。

kojirasetencho.com

 

 

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既存の速読は知識の幅を狭める!?

速読と聞けばフォトリーディングや重要な部分だけ拾って読んでいく読み方などがありますが、このような速読法だと新しい知識が入ってこなくなります。

なぜかと言うと、読書に目的を決めることでスコトーマ(心理的盲点)が働き、自分の欲しい情報しか入ってこなくなってしまうからです。

読書の本当の目的は、「新しい知識の吸収」なのに、このような読み方をしてしまうと「知っている知識の再確認」になってしまうのです。

これは、読書をするにあたって非常にもったいないこと。

新しい知識を学ぶことで新しい考え方や価値観を感じ取ることができるようになるのに、自分から蓋を閉めているようなものなのです( ノД`)

 だから、本を読むときは目的を考えず読むことが大事。

ただ、読みたい本を選別するときにはフォトリーディングは有効です。

 順番的には

 

①フォトリーディングやつまみ読みで自分が今読むべき本か確かめる。

②買った後は、目的を考えず本を読んでいく。

このように使い分けると効率よく良い本を探し出し、読むことができそうです。

 

目的を考えず読む=自我を消して読む

とはいっても、目的を考えず読むってどういうこと?ってなりますが、目的を考えず読む=自我を消して読むことです。

自分目線(この情報が知りたい!)という読み方から、著者目線(著者になりきって、著者が伝えたいことをくみ取る)で読むことが大事らしい。

確かに、今読んでいる本を書いているのは著者だから著者の目線に立てば重要なことは入ってくるんだろうけど、なかなか難しい。

方法としては、著者の略歴を読んでみてその人格を真似て読む。

この本の著者だと、脳機能学者・分析哲学者・カーネギーメロン大学博士とかいろいろな経歴をお持ちなんですが、Fラン大学を卒業した自分だと想像することもできません(笑)

とにかく、俺は偉いんだぞっていう感情で読めばいいのかな…。(笑)

 

記憶定着には「認識のゲシュタルト・質のいい睡眠・記憶テクニックを使う」

そして、本の内容を知識として定着させるには

①認識のゲシュタルト

②質のいい睡眠

③記憶テクニックを使う

この3つがキモ。

 

①認識のゲシュタルト

ゲシュタルトとは「全体性を持ったまとまりのある構造」のこと。

知識は一つで独立しているのではなく、まとまって大きな情報になっている。

例えば、速読法1つでも

・速読法はどうやって学べばいいか

・どんな速読法があるか

・速読法のメリットは何か

・なぜ速読をする必要性があるのか

 

など、様々上げられます。

このように、読書を通して得た知識はすぐさま自分の中のゲシュタルトに関連付けるクセを付けることで記憶定着しやすいそう。

 仕事を覚えるときも、新人の時は1つ1つの仕事が独立しているように見えて覚えるのが大変だったけど、ある程度慣れて来ると1つ1つの仕事が密接に繋がっていることに気づいて、その仕事をやる意味が理解できるようになる感じ?ちょっと違うかもしれないけど似ているんじゃない!?

 

2つ目は質のいい睡眠。

これは、言わずもがなっていう感じですね。レム睡眠時に脳が覚醒状態になって記憶が定着しやすいそうです。一夜漬けで勉強する人より、毎日コツコツやりつつしっかり寝てる人の方がテストの点数が高い理由ですね。

 

3つ目は記憶テクニックを使う。

知識を定着させたい場合は、手を動かしながら物事を覚えることも効果があります。

これも、上記と一緒で中学校くらいから知っていました(笑)

仕事を覚える際も指で数えながら覚えるだけでも記憶定着に繋がるので、是非やってみてください。

 

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多くの人が本を早く読みたい!と思って様々な速読法を試したことがあると思いますが、知識として残らなければ意味がありません。あたりを付けて読む既存の速読法だと、知識が偏って柔軟な発想ができなくなる危険性もあります。

本を早く読むことだけにこだわり続けると読書の本質を見失ってしまう危険性が高いのです。

読書の本来の目的は新しい知識の習得で会あって、既存の知識の再確認作業ではないのです。そういった事を踏まえながら日々読書を積み重ねていくことが大事ではないでしょうか。