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発達障害当事者が生き方に悩むのは、視野の狭さが原因です。


「発達障害を持っているから生きづらい。」


当事者ならそう考えたことがある人は少なくないはず。
僕自身も、自分の発達障害をどう受け入れて生きていけばいいか悩んだ時期がありました。

どうもできないから、ついつい悩んでしまってさらに落ち込む。
というループに陥る人もいるかもしれませんが、

当事者が生きづらさを抱える原因は、「今いる世界が全てだと思っているから」です。

冷静に考えると、見える世界が狭まっているだけであり、
考え方を変えれば、今の悩みは軽減されるでしょう。

今回は、悩んでいるあなたに対してのメッセージです。

発達障害当事者が生き方に悩むのは、視野が狭いから

mikesween / Pixabay

さきほど書きましたが、発達障害当事者が生き方に悩む理由としては、
今いる世界が全てだと思い込んでいるからです。

辛い仕事があっても、その職場で頑張るしかない。
人間関係で辛い思いをしていても、その人と関わらなければいけない。

こんな風に思い込んでいませんか?

僕自身、学生から社会人の期間まで、「自分が今いるこの環境が全てだ」

と思い込んでいました。

学校に行くのが辛くなっても、仕事をするのが辛くなっても、

今いる環境が自分の全てだと思っていると、他の居場所がないので生きづらさを感じるようになります。

人生の選択肢を増やしていこう

我々発達障害当事者は残念ながら社会不適合者です。

ASD(アスペルガー症候群)であれば、人と関係を結ぶことは難しいですし、
ADHD(注意欠陥障害)だと、物忘れや遅刻が多くて社会人としての信頼を失います。

「今の仕事が全てだ!特性なんてなんとかして努力する!」
「人間関係で悩むし、辛い…。それでも頑張らなきゃ。」

真面目なのでそう考える人が多います。

ただ、努力でカバーできる問題であれば極力頑張ってみるべきですが、
自分の特性上無理なものは、諦めるのも一つの手です。

無理をし続けても辛くなってしまいますからね。

一つの場所に留まると問題が起きた時に生きづらさを抱えやすいですが、
反対に依存先が何箇所かあれば、軽減することもできます。

ここでいう依存先というのは、人生の選択肢という意味です。

仕事がどうにもうまくいかなければ、転職する。
人間関係がうまくいかないのであれば、新しい友人と関係を築く。
毒親に苦しんでいるのなら一人暮らしを始める。

人や環境を変える意識を持つだけで、状況を大きく改善できる可能性が上がります。

まずは外の世界を知る勇気を持つべきです

正直言ってしまうと、僕含めて発達障害当事者は周りと同じ人生のレールを
歩けません。

障害の特性上、向き不向きで大きく左右されるからです。

なので、対策として色々な生き方を模索する必要があります。

正社員雇用以外で働く生き方
発達障害当事者の特性を生かした生き方
そもそも働かない生き方

世の中にはたくさんの生き方があります。

なにも、大学卒業→サラリーマンになるという選択肢だけではないのです。

自分に合った生き方を見つけるためには、多くの生き方があることを知る必要があります。
外の世界に飛び出す勇気を持ちましょう。

選択肢は増えれば増えるほど、生きづらさの軽減につながりますよ。

発達障害当事者が楽に生きるには

geralt / Pixabay

発達障害当事者が楽に生きるには、多くの生き方を知ることが大事だと書きました。

そのためには、少なからず自分からアクションを起こさなければいけません。

生きづらいと言い続けていても、自分が動かないと状況は全く変わらないんですよね。

以下の3つのアクションが個人的にオススメ。

仕事を辞めてみる
いろんな場所や人に会う
当事者が集まる場所に顔を出してみる

全て自分が経験済みです。順に解説します。

思い切って仕事を辞めてみる

いきなり仕事を辞めてみると言われても、「そんなことできないよ」と思う方もいるかもしれません。

しかし、今まで会ってきた発達当事者の方々はほぼ全員仕事で苦しい思いをしているんですよね。

人じゃないような扱いを受けている人もチラホラ…。

頑張れるのであれば、できるところまで仕事を頑張るのも一つの手ですが、
無理は禁物です。

 

僕自身、クローズ就労でホテル業に正社員として雇用されましたが、
アスペルガーの特性上、コミュニケーションやマルチタスクが苦手だったため、
入社3ヶ月目で肉体的にも精神的にもボロボロになりそのまま辞めました…。
そして二次障害として鬱を発症。散々だった…。

無理矢理に頑張っても、合わない仕事であればいずれ限界がきます。

発達当事者は自分で変えられることと変えられないことを明確に意識したほうがいいです。

会社側はいくらでも人を雇えますが、自分という体は一つしかないですからね。

やれることはやる。やれないことはやれないと割り切る勇気も必要です。

いろんな場所や人に会う

アクティブな人にオススメな方法として、
とにかくいろんな場所に行ったり、いろんな人に会うことも大事です。

今の環境に依存したままだと何も変化がありません。

出会いから多くの気づき・発見が得られるからです。

仕事を辞めてから色々やっていましたが、オススメなのは

ひとり旅とヒッチハイクですね。

ひとり旅だと自分と向き合う時間が必然的に増えますし、
ヒッチハイクに挑戦した後は、「意外となんでもできるな」という自信が生まれます。

上記は一例ですが、自分なりの行動でいろんな場所に行ったり人に会うことで
思わぬ気づきやヒントを得ることができるかもしれません。

当事者が集まる場所に顔を出してみる

当事者が集まる場所に顔を出してみるのも大切です。

発達障害当事者の生きづらさの原因として、「相談することができる相手がいない」

という理由もあるからです。

今では発達障害の方が集まれるカフェや、自助会も増えています。

僕が住んでいる名古屋も、発達障害に対しての理解が少しずつ深まってきているように
感じます。

当事者会などに顔を出すことで、

日頃何に困っているか
どんなことに生きづらさを抱えているのか
障害の特性とどうやって向き合っているか

など、多くの当事者が悩んでいるポイントについて悩みの共有や相談も兼ねて
情報交換することができるので、時間があればぜひ一度足を運んでみましょう。

以上でこの記事はおわりです。

小さな一歩から状況が大きく変わっていくことも多々あります。
自分ができる範囲で、少しずつ行動していくことで自分らしい生き方を見つけていきましょう。

何か相談があったら、ぜひ僕のツイッターまでご連絡ください。