アスペルガー

アスペルガーは会話の練習の前に表情の改善を試みるべき。【理由付き】

いつも人と話す時に緊張する。
どうやって喋っていいかわからない。

人と話していてもうまくいかない経験がある方は、真っ先にトークスキルの改善を
試みようと考えます。

トークスキルの改善も大事なのですが、もうちょっと俯瞰して自分を見てみると、
他にも改善すべき点が見えてきます。

会話の改善よりも大事な部分。
それは、「表情と声」です。

会話よりもなぜ表情と声を先に改善すべきなのか。
その理由について解説していきます。

アスペルガーは会話よりも他の部分を改善すべき

なぜトークスキルよりも他の部分を改善すべきなのか。

その理由は、こちらの図を見れば一発でわかります。

「メラビアン 法則」の画像検索結果
メラビアンの法則というもので、初対面の時に相手が重視する情報の割合です。

人の第一印象は出会って5秒で決まるとよく言われますが、

その情報の55%が視覚情報で、38%は聴覚情報ということです。

視覚・聴覚情報が合わせて93%に対して、話の内容は全体の7%。

コミュニケーションを円滑に進めるためには、まずはファーストインプレッションが大事。

会話の質よりも、まずはこの2つを改善する方が手っ取り早いのです。

アスペルガーの特徴として、会話中の「表情と声」は改善すべき点でもあるので、
順に確認していきましょう。

まずは表情を改善しよう


アスペルガーの人は、周りからこのような印象を持たれやすいです。

理屈っぽい。
怒っているように見える。
怖い。
変わっている。

トークスキルが足りないからというのも理由の一つかもしれませんが、

無意識のうちに表情が固くなっている。または無表情になっている。

その結果、このような印象を持たれている可能性も高いです。

「そんなこと言われても俺は大丈夫だ。」
「そんな怖い顔はしていないでしょ。」

そう思う方は、一度こちらの動画を見てください。

アスペルガー人は怖い無表情に気をつけて

動画を見た後に、心当たりはありませんでしたか?

僕自身思い返してみると、怒ってないのに、

「怒ってるの?」

と言われることが多々あったなーと感じました。

無意識のうちにこのような怖い表情をしていたのかもしれません。

いくらトークスキルを底上げしたところで、このような表情のまま話しても、
理屈っぽさが際立ってしまうので、相手からは不信感を感じやすい。

自分の顔なんて、手鏡を持っていない限り気にしないと思いますが、
無意識状態は少し意識しないといけないですね。

難しかったら最初は頭の片隅にでもこの情報を置いて、
ちょこちょこ意識するところからはじめて見ましょう。

声が小さくないか。トーンは低くないか

次に聴覚情報の改善として、声の大きさとトーンの高さを振り返って見ましょう。

普段話している時に聞き返されるほどの小さな声でしゃべっている場合や、
かなり低い声で話している人は改善したほうがいいかもしれません。

喋る時に緊張して滑舌が悪くなってしまったり、吃ってしまう人は
ベロ回し運動が効果的。

ベロ回し運動

小顔効果やほうれい線対策で有名なベロ回し運動ですが、滑舌をよくする効果もあります。
僕自身、結構滑舌が悪く早口なタイプなので、ベロ回し運動をしながら通勤することもしばしば笑

やりすぎると、ベロがつってしまうのでほどほどに!

声のトーンに関しては、低くても芯が通っていて聴きやすいならまだしも、
ただただ暗い印象を持たれるような声の低さでしたら、トーンを上げましょう。

高い声で喋り続けるのは大変なので、
会話の最後の語尾だけでもトーンを上げるように意識しましょう。

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語尾を上げるだけでも、感じがよくいい印象を与えられることができます。

アスペルガーが会話を改善するためにいくべき場所

jill111 / Pixabay

メラビアンの法則に従って、以上の2点を意識することができたら、
あとは会話の実践です。

喋ることに苦手意識があるけど、振ってくれたら喋りやすい。

そんな人は以下の場所で会話の練習をするといいでしょう。

イベント型カフェ

最近では、「人との繋がり」を重視したイベント型カフェがポツポツと増えてきています。

普通のカフェみたいにただご飯を食べてすぐに帰るのではなく、
常連・初見さん関係なしに一緒になって企画ごとを楽しむことができる場所です。

こう行った場所だと他のお客さんも人との繋がりを求めてきているので話が弾みやすいです。

僕が住んでいる名古屋ではイベント型カフェが結構増えてきて、
どこに行っても友達が作りやすかったり、話しやすいです。

まずはそのような場所に行き、練習がてら人と話しましょう!
名古屋のイベントカフェに関してはこちら。

学生にオススメ!名古屋で遊ぶなら必ず行くべきイベント型カフェ3選 名古屋には遊ぶ場所がない 魅力のかける都市ナンバー1 何もないから名古屋に遊びに行っても意味がない! と思っている...

特定の趣味を持った人が集まる場所

次にオススメするのは、特定の趣味を持った人が集まる場所です。

アスペルガー はこだわりが強く、好きな分野に対しては強い興味を示す一方、
どうでもいい話題に関しては全く興味が湧かず恐ろしいほどに会話が続かない特性を持っています(個人差あります)

・カメラが好きならカメラサークル
・映画が好きなら映画同好会
・読書が好きなら読書会に参加してみる

まずは、自分が好きな趣味を話せる場所に足を運んでみましょう。

僕自身、音楽ゲームが好きで12年間ほどプレイしていましたが、音ゲー仲間と喋る時はかなりリラックスして喋ることができました。

興味がある趣味の分野であれば、喋るのもそんなに苦じゃないはずです。

発達障害当事者会・自助会などに参加

一般社会で生きづらさを感じる理由として、定型発達と馴染めないことが原因の一つ。

会社や学校などで生きづらさを感じてしまう人も、発達障害当事者会に参加すれば、
周りの参加者も同じような経験をしている人なので、打ち解けやすいです。

障害について非難されることもなければ、
カミングアウトすることに戸惑うこともないでしょう。

当事者同士だと、お互いの困りごとや不安を解消するための情報交換などもできるので、
喋る練習に加えて、私生活の困りごとをどう改善するか考えるきっかけにもつながりますよ。

ということで今回の記事はここで終わりです。

アスペルガーの人は、まずは自分の表情と声のチェック。

そのあとに会話の練習というように、段階を追ってコミュニケーション力をステップアップしていきましょう。