こんばんは。Rubyです。
この記事を見てくださっている方は、発達障害者当事者の方でしょうか。
今回は、発達障害(ASD)当事者の私が、知人にカミングアウトしたことで得られたメリットについて、書いていきたいと思います。
そもそもASD(自閉症スペクトラム)とはどういった症状なのか

ASD(自閉症スペクトラム)当事者は、社会性・コミュニケーション能力・想像力の3つが乏しいです。
社会性の質の違い: 周囲の人とかかわる時に適切にふるまうことができず、相手と関係を築いたり、築いた関係を維持していくことが難しい。
コミュニケーションの質の違い: 相手が言っていることや感じていることを理解したり気づくのが難しい。また自分が言いたいことや感じていることを相手にわかりやすく伝えたり表現するのが難しい。
想像力の質の違い:自分が見たり予想していた以外の出来事や成り行きを想像したり納得することが難しい。自分の興味のあることや心地よいパターンの行動に強いこだわりがあり、想定外の行動を取ることに抵抗を示す。
私の場合、特に想像力が乏しく、簡単なカードを5枚並び替える想像力の検査がほぼ全滅でした(笑)
なぜカミングアウトしたか
そもそも、私は発達障害をカミングアウトすることが怖くて仕方ありませんでした。
カミングアウトすることで、
どう思われるんだろう。
嫌われるんじゃないか。
友達が離れていくんじゃないだろうか。
色々な不安がありました。
それでも私がカミングアウトした理由はたった一つ。
自分自身を否定したくなかったから。
たったそれだけです。
診断を受けたときに「先天性の発達障害だよ」と言われて、
このまま隠し通して生きるのは、自分の存在を否定してしまうんじゃないかなと思ったんです。
だからカミングアウトすることにしました。
(初対面の人や嫌いな人には伝えないですが。)
カミングアウトするにあたっての注意点
上にも書いたのですが、初対面の人や、会社関係、あまり自分が良く思っていない人に対してはカミングアウトする必要性があるかを考えるべきです。
私の友人の恋人が「発達障害の薬を服用していること」を会社に伝えただけで、内定取り消しになったことがあるからです。
また、仲の良くない友人に伝えたところで自身が嫌な思いをすることは目に見えているでしょう。
本当に信頼している人や、長い付き合いの友人に打ち明ける事を前提とします。
カミングアウトのメリット1:とにかく楽になる
やはりカミングアウトすることによって得られることは、自分の心が軽くなること。
付き合いが年単位の友人などに打ち明けると本当に心が軽くなります。
それまでの自分を受け入れてくれている友人だからこそ、しっかりと話せばしっかりと理解してくれる人も多いんですよ。
それに加えて、自分の中で困ってる事やどうしても迷惑をかけてしまうことを伝えると、今後の友人関係もうまくやっていけるんではないでしょうか。
カミングアウトのメリット2:自分の症状と向き合える
先ほどASD(自閉症スペクトラム)について簡単に引用させていただきました。
主に困っていることや苦手なことは、社会性・コミュニケーション面・想像力です。
この三つの中で、思い当たる節がある部分もあれば、そうでない部分もあります。
私の中では、想像力が乏しいことは自覚していましたが、コミュニケーションや社会性に対しては人並みにこなしていると思っていたんですよね。
でも友人に聞いてみると、自分が気付かない点が多く見つかるんですよ。以外に。
自分の場合だと、
- ・自分が正しいと思ったら、それ以外の選択肢が見えなくなっている(視野が狭くなる)
- ・たまに空気を読まない言動や行動をすることがある。
- ・冗談が通じない(言葉の裏が読めない)
らしいです。
友人に今までの事をいろいろ言われると辛いかもしれませんが、症状と向き合うには勇気を出して聞くしかありません。
その中で、特に自分がしがちな部分を少しでも意識し改善することで、今後の人間関係にも良い影響を及ぼすのではないでしょうか。
私の場合、視野が狭いことを指摘されたので、極力他人の考えも受け入れるようにしています!
さいごに
今回は発達障害をカミングアウトすることで得られるメリットを紹介しました。
打ち明けることはとても勇気のいることですし、傷つく可能性もあります。
しかし、打ち明けることで更に相互理解が深まったり、自分の弱みを知るきっかけにも繋がります。
もし人間関係に悩んだ場合は、このような選択肢もあるということを少しでも頭の片隅に留めておくといいかもしれませんね。