読書

今までの速読法とは一線を画す「どんな本でも大量に読める速読の本」についてまとめてみた。

こんにちは。Ruby(@TasogareRuby)です。

今回は、宇都出さんの「どんな本でも大量に読める速読の本」の書評を書いていこうと思います。5回ほど読んだ中で重要だなと思った部分をパパっと解説していきます。

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速読とは

読んで字のごとく、早く読書することです。速読と聞くと、目を早く動かす訓練を思い浮かべ、胡散臭く思う方もが多いと思います。自分自身もそうでした(笑)今回紹介する宇都出さんの速読法では、従来の速読法とは一味違った方法です。

 

速読力はストック×速読技術で成り立つ

従来の速読法では、目を速く動かす練習だったり、視野を広げてページを写真のように切り取り脳に保存する等色々な方法がありました。

確かに、このような方法だと早く読むことはできますが、本の内容を理解できるとは限らないですよね。

いくら速読技術を身に着けても、いくら早くページをめくることができても本の内容を理解できていなかったら意味がないわけです。

ではどうすればいいのか。

ここで一番重要なのがストック(知識・情報・経験)です。

 例えでいうと、営業をの仕事をしている人は営業関連の本を早く読めるけど、仕事に関係のない心理学の本は読むのにちょっと時間がかかってしまう。そんな感じ。

これは、読み手側が営業の知識をある程度持っている反面、心理学についての知識を持ち合わせていない為起こります。

つまり、速読の速さはストック量に依存しています。

   速読力 = ストック × 速読技術 で成り立つのです。

 いくら速読技術を身に付けたからと言っても、読み手側のストック量が不足していたら意味がないんですよ。

 

速読技術ではなくストックに目を向けろ

じゃあ、どうすればいいのよ!ってことになるんですが、要するに簡単に速読力を上げるにはストックを貯めろってことなんですよ。

つまるところ、早く本を読みたいんだったら「本を読む習慣をつけなさい」ってこと。

身もふたもない言い方ですが、ストックを身に付けるには本を読むしかないわけです。

といっても、純粋に一冊に3、4時間かけてゆっくり読むわけではありません。

そんなことしてたら、1、2冊読むだけでも日が暮れてしまいます。そこで、今回紹介するのが宇都出さん式速読術「高速大量回転法」です。

 

 高速大量回転法とは

始めて読む本でもストックを効率よく貯めよう!そのために生まれたのがこの高速大量回転法です。こちらも読んで字のごとく、短時間で何回転も本を読むのがこちらの読書法です。やり方としては以下の通り。

 

音にしない

この方法で読めば今までよりも何倍も速く読むことができます。っていっても、分かろうとしなかったら本を理解できないじゃないか!

ってキレそうな人がいると思うので、簡単に説明します。

まず、文字を音にしない。リラックスして読んでいくことが第一関門です。

この上の文章を、「まず、もじをおとにしない。りらっくすしてよんでいくことががだいいちかんもんです」と一字一句読んじゃいけないよーってこと。

パッとイメージを掴むくらいの気持ちでとにかく文字をサラーっと追っていくことに集中しましょう。

 

分かろうとしない

そして、分かろうとしない。第二関門です。

分かろうとしないと言われると矛盾している気もしますが、とにかく理解は二の次にして何回も読むことが大事になってきます。

これにも理由があって、まずは細かい部分に囚われずに大まかな全体を把握してから細かい部分を読んでいく方が理解しやすいからです。

いちいち、分からない部分にこだわりすぎると全体が見えなくなるので余計にわからなくなります。

そして、そのペースで読んでいくと1冊を読むスピードも遅くなる。

また、途中で諦めてしまうなど、悪循環に陥ってしまいます…。

イメージとしては、友達と会話している時を思い浮かべてみてください。

「ついさっき、駅前で外国人に署名求められてさぁ~。ああいうの最近多いよね。どういったことに使われるかわからなくて怖いから断ってきたよ~」

この会話を聞いたときに全てを理解するのではなく、「署名断ったんだな~」程度のざっくりな解釈でいいわけです。

普通に聞いてたらどんな外国人だとかどんな署名とか聞かないじゃないですか。そんな感じです。

まずは大枠をざっくり把握してから読んでいくことで細かい部分も理解しやすくなります。

 

じっくりではなく、ざっくりと!

このように、とにかくざっくり1冊を読んで大まかな本の流れを掴みストックを貯めていく。一回目にざっくりストックを貯めたおかげで2回目は1回目よりも早く読める。

それの繰り返しで、何回も読みこんでいきます。繰り返し読むことが大切です。

繰り返し読むことで本の中でいちばん大事なところ=著者の本当に言いたいことが理解できるようになります。ここまで来て読書したと言えるのではないでしょうか。

 

速読の注意点

最後に速読をする上での意外な注意点についてすこし書いていきます。

 

読書の目的を決めるとヤバい

注意点として読書の目的を決めない。ことが大切です。

この本から何かを得る!と意気込んで読むことは合理的に見えますが、その読み方だと自分の知っている知識の確認作業になります。

読書の目的は様々な考え方や価値観の発見。今までの自分のストックと掛け合わせて新しい物事の見方を見つけることなのに、目的を決めることでその情報しか入らなくなってしまいます。これだと、かなりもったいないです。というか読書の意味がない。

自分の好きな知識(偏った知識)だけが情報として入ってくるわけなので、新しい見方などは入って来ません。寧ろ、偏った知識が蓄積され考えかたが固定化され柔軟性がなくってしまいます。自分に対して偏向報道しているようなもんです。

まずは、自分と違う意見を持つ著者の本も「こういう考え方もあるんだな~」という気持ちで読み進んでいきましょう。新しい発見があるかもしれません。

 

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

どんな本でも大量に読める「速読」の本 (だいわ文庫)

 

 

 

思ったこと

今回紹介した「どんな本でも大量に読める速読の本」を実践すれば今までとは違った速度で本を読むことができるようになります。情報で溢れる現代社会でうまく生き残るには、読書を通して様々な価値観や考え方に触れることができます。そうすることで、自分自身の考え方も豊かになり、様々なシーンで活用できるようになります。今までの読書法から切り替え、新しい読書法を身に付けて人生をもっと楽しく生きていきましょう。